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fade in the rain 2008/12/22


ボクが彼と出会ったのは、なかなか降りやまない雨が続くトゥガルドアイルにあるウレイドの森。妙に気になる視線を感じて目を向けた先にいたのは、他のクマとは明らかに違う毛並みと体格のぬいぐるみみたいなクマだった。




彼はじっとボクの方を見つめているだけで、何を考えているのか何をしようとしているか、全くわからなかった。











ボクのモリアンサーバでの生活もだいぶ慣れ、レベルを上げつつお金を得る生活もそこそこ安定してきた。愛用しているレザーロングボウで狩りをしたり




道端にあるものをゴーグル型データベースで調べてまわったり。ある程度は満喫している、というレベルで暮していけてるような気がしていた。





ただ、やはり手ごわい相手はどこにでもいるもので、特にこのウレイドの森に数多くいるクマの存在はまさに驚異。最高級革を落とすという情報がデータベースにはあったけど、戦う時はいつも命がけ。それに釣り合うだけのメリットが、なかなか見出せない。そんな凶暴な性格だという先入観があったからなのか……









彼の存在はとても特殊に見えたんだ。








話してみると、悪そうなクマじゃない事はすぐにわかった。それにそこら辺のクマはこんな丸い目はしてないし、手足もちょっと丸みを帯びててかわいく見える。

しばらく話し込んでいるうちに、気がつくとボクのクマに対する先入観なんてものは完全に消えていた。だからかな……





「狩りに困ってるなら手伝ってやろうか?」





という提案も、喜んで受けることができた。






「んじゃあ、オレがお前のサポートをしてやるよ」







狩りの手伝いなんて、とても漠然としてて実感が沸かなかったけど、実際に戦ってみると彼のサポートはとても有効なものだった。ボクの弓の合間に、絶妙なタイミングで入る力強いスマッシュ。あんなにリスクを背負っていたクマも、嘘のように戦えるようになっていた。






場所を変え、相手を変えても安定するコンビネーション。彼のスマッシュはタイミングはもちろん、威力も僕の弓とは比べ物にならないほど強い。黒ヒグマだってこの通り。






この日の狩りを終えて一休み。そう言えば、まだ名前を聞いてなかったっけ。

盛のクマさん……? なんか変な名前だね。名前っぽくないし。

「盛にいるクマだから仕方ないだろう」

それはそうだけど、「森」の方でもないんだよね?

「そりゃあそこは森だけど、それ以前に盛なんだよ。わかるか? わかんねえよな。」

ふうん……確かによくわからないけど、キミがそんなに言うならそうなのかもね。

「まあ気にすんなって事だよ。大人の事情とでも思っておけば良い。」



ところで、タルティーンって言ったことある? ボクはまだ無いんだけど……。

「あ? 無いのかよ。お前ウレイドの森にいたんだろ? 目と鼻の先じゃねえか。」

まあ、それはそうなんだけど……






何となく、あそこの雰囲気が怖いと言うか……。夜になると真っ暗だし、1人だとちょっと近寄りづらいんだ。兄もリーベントさんも、もうタルティーンには入ってるはずなのに、データベースの情報はほとんど更新されないから……。


「? よくわからんが、1人が怖いなら今行けば良いじゃねえか。オレがいれば問題ないだろ。」

え、一緒に行ってくれるの?

「白々しいな……w そのために話振ったんだろ?」

そ、そんな事は……。

「まあ良い。タルティーンにはお前と同じエルフもいるって話だ。まずはそこへ行こうぜ。」

そうなんだ? 全然知らなかったな。後でデータベースに入れておかなくちゃ。兄もリーベントさんも、ボクの事なんて忘れて遊んでるんだろうし……。全く酷いんだから。

「何をブツブツ言ってんだよ。ボサっとしてないでさっさと準備しやがれ。」









タルティーンの街は思ったより大きくて、住民の話によると色々な種族が共存してるらしい。そんな中で迷ってしまうんじゃないかと不安だったけど、目的地のエルフ司令部には割とスムーズにたどりつけた。と言っても、クマくんの後に付いて行っただけだけどね。初めての街に同じエルフがいるっていうのは、とても安心する。しばらくはここを拠点にしても良いのかもしれない。







街の外れには、墓地もあった。戦いで命を落とした人たちのお墓なんだろうか。いっぱいあるんだな。ちなみにここ、タルティーン北東にある墓地は全部で30以上あるんだって。

「……あ? それがどうかしたのか?」

えっ、あ、いや、何となく知りたいかなと思って。

「なんだそりゃ……。」

今後役に立つかもしれないし。

「どんな時にだよ。」

寒い雪原での集まりとか……。

「わけわからん事ばっか言ってないで、次行くぞ。」








あ、そうだ。影ミッションって行ったことある?

「オレはクマだからな。あんまりそういう人間たちのイベントには興味ねえんだよ。」

イベントじゃないよ。影ミッションは異世界で行われている魔族との戦争なんだ。さっきエルフ司令部の人が言ってたんだけど、現実世界の他に影世界っていうソックリな世界があって、そこはいわゆる平行世界っていう……

「あぁ、わかったわかった。何度も言うがそういう話には興味ないんだ。だがお前は行ってみたい、そういう事だろ?」

う、うん、まあ……。

「だったら初めっからストレートに言えば良いだろう。ったく、お前はなんつーか回りくどいよな、行動とかさ。」

そうかな? しっかり考えながら行動してるつもりなんだけど。

「直球の方が良い時だってあんだよ。そんな融通も利かないんじゃ、頭の堅い大人になっちまうぞ?」

難しいんだね。

「確かに簡単じゃないかもしれんな。そんな事より、影世界とやらへ行くんだろ? 早くしようぜ」








ここが影世界……。確かに現実世界とソックリだけど、雰囲気は全然違うんだな。ここに現れる魔族を殲滅するのがボクたちのミッションだ。今までみたいに、上手くコンビネーションが機能すると良いな。

「さっそく敵が見えてきたぜ。ボサっとすんなよ? やり方は今までと同じだ。だが気は抜くんじゃねえぞ。」

よし……!








ボクたちのコンビネーションは、現実世界同様に上手く機能していたみたいだ。初めて見る敵とは言え、1体1体の戦闘能力は決して高くなかったせいか、スムーズに進んだんじゃないかな。

「ほら、次はこっちだ! しっかり狙えよ……!」

クマくんも興味無いと言っていた割に、結構のってる気がする。







1体の戦闘能力は決して高くはないけど、数が多いせいもあってしょっちゅう横やりが入る。そのたびお互いにヒールで手当。クマくんのライフは200オーバー。ボクのライフは70ちょっと。少し殴られるだけで瀕死になるから、ヒールをもらう回数もボクの方が多い。それでも毎回きちんと回復してくれるあたり、優しいクマなんだと思う。

「お前がいなくなると、オレがここから出れなくなるからだよw 人間たちが使うフェニックスの羽なんてモンは無いからな。」

優しいクマなんだと思う。







「あれが最後か? やっぱ他のザコとは迫力がちげぇな」

確かに。大きいから威圧感もあるね。

「怖いんだろ?w」

……別に。

「ほら、じゃあさっさと行けよ。オレはいつでもOKだぜ。」








このフィールドのボスと言うだけあって、他の魔族とはケタ違いの強さだ。防御力も高い、ライフも多い、動きも速い。今まで闘ってきたどの敵よりも手ごわいかもしれない。けど、ミスさえしなければ今のコンビネーションが続いてくれてる……きっと倒せるはず!

クマくんのスマッシュを何度受けても立ちあがってくるクラッグカウ。そこへ間髪入れずに撃ち込むレンジアタック。そして再びスマッシュ。そんな風に数分続いた戦いも、最後は決着が付く。

「これで終わり……っと! ほら最後、フィニッシュ出てるぞ!」






終始コンビネーションのペースを崩さず、ミスらしいミスもなかったボクたちの勝利だった。クマくんは何度か殴られてたみたいだけど、最後のレベルアップで不思議と全快していたみたい。でもさすがに最後の方は少し息が上がってたかな? とにかく、おつかれさまだね。






経験値がたくさんもらえただけでも嬉しいのに、さらに宝箱まで用意されてるなんて、至れり尽くせりな感じだね。高価なものも入ってるのかな?

「価値があるもんより、ハラが減ったから食いもんの方がオレは嬉しいけどな。」

あ、キミお腹すいたの?

「すいたってか、お前がオレに全然エサくれねぇからだろ!」


え? エサあげるの?

「ったりめーだ! 何でお前のためにタダ働きしなきゃならんのだ。オレ、戦う。お前、エサ出す。こうだ。」

な、なるほど……。それもそうだね。

「それとな、ずっと言おうと思ってたんだが……。」

うん? ま、まだ何かあるの?

「オレの事をクマくんとか、キミとかで呼んでるけどな……お前よりは年上なんだぜ? 別にオレは細かい事は気にしねえが、違和感とか感じねえのか?」

え? あ、そうか。年まで聞いてなかったね。何となくクマのぬい……

「クマのぬいぐるみみたいだから、ペットみたいに思ってた……とか言わないよな?」

……。

「お前……。」

じゃあ、他の呼び方を考えるよ。種族はどうあれ、年上ならもう少し合ったものにしないとね。何が良いかな……あ、兄が付けたペットの名前を参考にしてみよう……にゃんぱす。

「オレはクマだぞ。」

……引っこ抜くん。

「クマから何を引っこ抜くんだよ。」

……引っ張るくん。

「引っ張ってもダメだ。そもそも”くん”が付いてるじゃねえか。」

……木星ロケット。

「オレをどこに飛ばす気なんだ。つか、アイデアまるパクリじゃねえか。そんなのはダメだ。」

やっぱりそうだよね。それにもっとピッタリなのが良いんだけど……。






……?





あ! そっ、それ! それが良いんじゃないかな!








ボス!

「また安易だな……。」

でも合ってると思うよ? 実際戦闘ではボクよりずっと戦力になってるわけだし、引っ張っていくって意味も込めてどうかな?

「まあ……悪くはねぇが……。」

じゃあそれに決めよう! 名前じゃないから、あだ名みたいなイメージだよね。名前は……

「盛のクマさん、だ。」

そうだったね。ちなみにどうして盛なのかは……

「まあ気にするなよ。」

はは、わかったよ。そのうちまた聞かせてもらおうかな。



じゃあボス、これからよろしくね。

「ああ、ほどほどにな。」










こうしてボクは心強い友人、クマのボスと出会ったんだ。言葉使いは悪いけど、短い時間の中で感じた力強さや優しさは、とても信頼できるものなんだと思う。これから数多くの戦いや、幾重にも重なる日々を一緒に過ごしていく事になるんだろうな。大変な事もたくさんあると思うけど、何とか上手くやって自分自身が成長していきたい。ゆくゆくは、ボクがボスを守ってあげられるようになるかもしれないしね。そうなる日が来るように、ボクは頑張るしかない!

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カテゴリ:ボクとボス
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↑の画像はランダムで変わります。不定期ながらも随時追加していく予定ですが、お気に入りのNPCや面白そうなやりとりなど、何かアイデアがありましたらコッソリ教えてくださいね。
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